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 2015-03-22 Sun 01:52  

EVとLV

                  
今所有しているローライコードVbとローライフレックス3.5E、ともにLV(ライトバリュー)方式となっています。
今までEV値というのは持っている露出計(セコニックL-308)にEVモードが付いていたので知っていましたが、LVにはなじみがありませんでした。
LVとEVでは何が違うのでしょうか?

調べてみたところ、結論から言えば、LVの値とEVの値とでは同じ明るさでは同じ値です。そのまま置き換えて考えても問題ありません。
違いは何かと言うと、ニュアンスの違いです。
EVというのはカメラの露光値であるのに対し、LVは光の強さという意味があり、厳密には違いますが、撮影する際にはEV値とLV値は同じ値をさします。

昔のフィルムの箱には、基準となるシャッター速度と絞りが書いてありました。
(フィルムISO100、シャッター速度1/250秒、日中の場合)
曇り:f4
薄晴れもしくは明るい木陰:f5.6
晴れ:f8
快晴:f11
海や山での快晴:f16

これをLVに換算すると
曇り:12
薄晴れもしくは明るい木陰:13
晴れ:14
快晴:15
海や山での快晴:16
となります。ちなみにISOが200になると上記の数字に+1、ISO400では+2をします。
また、朝と夕方は日中に比べて暗いため、時間によって-1したり-2したりします。

とここで、ローライコードVBの本体裏にある早見表が、これよりも1少ない数字が示されているのに気づきました。

150127_001.jpg

なぜだろう?と思い、昔の記憶を引っ張りだしてみました。
思い出したのが、富士フイルムとコダックで、フィルムの箱に示されていた、基準となるシャッタースピードが1段違っていたということです。
私が先ほど出した数字は、富士フイルムのフィルムの箱に示されていたシャッター速度を基準とした数字でした。コダックの場合は、基準となるシャッタースピードが富士フイルムよりも1段低い、1/125秒でした。
ローライでは当時は実効感度が低めだったコダックのフィルム感度を基準として早見表を作成したのでしょうか、または50年前のフィルムの時にはどのフィルムも実効感度が低めだったのでこの数字にしたのでしょうか、今となっては分かりません。
ただ、今の時代のフィルムは実効感度は表記されている感度に近いものなので、ローライコードVbの早見表通りに露出を決定すると1段ほどオーバーめになるかと思われます。ネガで撮影する際にはオーバーの方が諧調が出るので問題ありませんが、ポジ(リバーサル)で撮影する際にはオーバーになると逆に諧調が飛んでしまうので注意が必要です。

かつてフィルム全盛期にはフィルムや、フィルムの乳剤番号によって実効感度や発色傾向が違い、それをメーカーがデータシートとして配布していました。
プロのカメラマンはそのデータシートを参考にして露出や色を計算していました。

こんなお話があります。
風景写真で有名な竹内敏信先生は富士フイルムのフジクロームベルビア(RVP:ISO50)をよく使用されていました。
実は竹内先生が使われていた20年ほど前のベルビアは、実効感度はISO32~40ほどしかありませんでした。
なのでISO50のままで撮影すると仕上がりが若干アンダーになり、彩度が若干落ちてしまいます。
写真家によっては彩度の落ちを嫌い、実効感度通りに感度をセットして使用した上で増減感なしのノーマル現像で、ベルビアの高彩度を目いっぱい活かす撮影をされていました。
ですが竹内先生についてはあえてISO50のまま撮影をされていました。これはしっとりとした日本の原風景の表現を目指しておられたため、実効感度通りに撮影すると色がどぎつくなってしまうのを避けたかったからだと思われます。

今はデジタルとなり、実効感度という言葉自体が死語となりつつありますが、昔の写真家の方たちは露出計の差す数字だけでなくフィルムの特性、自分が現像に出す現像所の現像特性も押さえた上で仕上がりを予測して撮影を行っていました。さらには厳密な露出が求められる場合にはポラで露出を確認してから本番撮影を行っていました。
プロ向けのカメラにはポラバックという、ポラで撮影できるようなオプションもありました。

そう考えると、LVやEVはあくまで基準露出を知るためと割り切り、自分の感性に合った露出を見つけて、それをLVの数字として覚えておくと良いかもしれません。

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